トルーマンバロウズ

ファナティック ハリウッドの狂愛者のトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

3.3
舞台は欲望と裏切りの町ハリウッド、ストリートパフォーマーをして生計を立てているムースは大好きな俳優であるハンター・ダンバーのサインをもらうためにサイン会に参加した。
長い行列の末にやっとムースの番が回ってきたが肝心のハンターから冷たくあしらわれてしまい・・・・。

ジョン・トラボルタとデボン・サワ共演の大好きな俳優に冷たくされてしまったファンが狂気のストーカーに変貌していくサイコスリラー映画。
ジョン・トラボルタが普段のクールなイメージとは全然違う気が弱く挙動が落ち着かない中年男性を見事に演じており、改めて彼の演技力は素晴らしいと感じた。
またストーリーも実際にあり得そうな内容で大好きな俳優に裏切られたファンがしつこく付きまとい最終的にはとんでもないことをしてしまうというリアリティのある展開は悪くなかった。
ただ全体的に盛り上がりに欠けておりムースの不法侵入とクライマックスくらいしかハラハラできる要素がなかったのは残念だった。
しかしラストのオチが少しひねったものになっており思わぬ結末を迎えたのはスカッと感心した。