しょっぱなにおばあちゃんのミスジェンダリング・トランス差別発言がちょっと気になりますが、ド田舎らしさの描写のひとつかな（エレナはあまり積極的ではなく聞き手です、田舎じゃインテリだったはずの元教師の彼女であっても「トランス」という言葉が思い出せないあたりめちゃくちゃリアル）。この会話含め全体的な会話、小さな商店の様子、DVを受けているアル中の息子の元カノなど、田舎の描写が真に迫っています。
高齢者の死の不安や自立にまつわる切実な願いをコメディちっくに描いた映画から、シームレスに息子のセンチメンタルに寄り添うものになっていくのがなかなかよかったです。
