ゆみこ

アクアレラのゆみこのレビュー・感想・評価

アクアレラ(2018年製作の映画)
3.6
一面に広がる氷河。

一台の車が他の制止も聞かずにその氷河を走り抜け、そして薄氷を割り、水の中に落ちる。



"自然を舐めるなよ"
自然の人間に対する怒り。
その強烈なメッセージが主題であり、自然が様々な方向から人間を責め立てる。



水彩画のような氷河は音を立てて崩れ落ち、心地よかった波の畝りはやがて激しい津波となる。
雨は轟々と人間に降り注ぎ、街を襲う。

自然を美しいと思うのならば、それを残そうと思うのならば、できることがあるだろう、と訴えかける。

メタルのような重々しく、耳にいやに響く音楽がさらに不安を掻き立てる。


警鐘に次ぐ警鐘。
人類が観なければいけない作品だと感じた。
ゆみこ

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