kuni

地獄の黙示録 ファイナル・カットのkuniのレビュー・感想・評価

3.0
長いね正直長い
特に終盤のカーツとのくだりは冗長でくどい 重苦しい演出も胃にもたれる
他方前半は良かった 特にワーグナーとともに村を急襲するシーンは戦争の非日常と剥き出しの暴力が非日常の中の狂気の正常性を際立たせる
この手のテーマはありふれている
物事の有り様は認知の相対性のなかに存在する 故に狂気も捉え方ひとつによる
その事実が非常に不可知的である有り様それ自体が日常であり正常性というのはそういう認知と状況に依拠してるものでしかないなと思う
要するに我々が狂っていないという体裁はいつも狂気と同居しているし単に狂気が発露していないように認知されているという有り様でしかない
正気は狂気であり狂気は正気でもある
そういうことを想起させてくれる映画ではある
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