オーウェン

映画は映画だのオーウェンのレビュー・感想・評価

映画は映画だ(2008年製作の映画)
4.0
この映画「映画は映画だ」は、ソ・ジソブ、カン・ジファンという韓国の二大スターがガチンコで激突する、凄まじい作品だ。

ヤクザのような映画スターであるスタ(カン・ジファン)と、映画スターに憧れるヤクザのガンペ(ソ・ジソブ)。
同じ志向性を持ちながら、決して交わることが無いと思われた二人は、ひょんなことで出会い、同じ映画で競演することになる。

しかし、アクションの演技が出来ないヤクザと、手加減が出来ない俳優は、カメラの前でも本気度100%の殴り合いをしてしまう。

”哀しみと憂愁の翳り”をオーラのごとく放つ、ソ・ジソブの存在感は、やはり、この映画でも凄い。

果たして、こんな状態で本当に映画は完成するのか?-------。

撮影で殴り合うだけでなく、ヤクザがヤクザである限り逃れることの出来ない悲哀も描いていて、この作品は紛れもなく、映画好きの心を熱くする、”映画愛”に満ちた映画なのだ。
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