takanoひねもすのたり

フレーム 危険動画サイトのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

フレーム 危険動画サイト(2017年製作の映画)
2.9
山奥の邸宅でパーティをしていた男女6人、そこへ乱入してきた男達。
彼らは『殺人』を生中継する人気配信者だった。

一切の規制がない動画生配信プラットフォーム、それが世界規模で大流行してるという前提があっての(この部分だけは既存のyoutuber物との差別化にはかろうじてなってる)配信者がイカれ野郎共というアレ。
クソ💩を喰う配信者なんてまだマシで殺人生中継でもOK、規制なし『フレーム』

パーティをしていた男女をひとりひとり拉致っては、なんとかいうドラッグ(相手の言うなりになってしまうという効果)を使って、被害者同士でセックスさせたり、タガが外れて殺害までいっちゃったりする様を動画で生中継。
番組名は『快楽の館』(ダサい……w)

途中までは順調なものの、お約束の仲間割れが発生。
ブルー色のツインテール(カツラ)にヘソ出しミニスカの女装子さんがリーダーの配信者に「私と〇〇はあんたに騙されてた!」と詰め寄るから〇〇って誰?と思えば、彼女が手にする電動丸のこぎりの名前でした……お……おぅ……。

最初に被害に遭う人、脳天にナイフがブッ刺さったまま生きてるという演出が最後の伏線として回収されるとは思わなかったので、なるほどーーこういう使い方も有りかと思うのと同時に笑っちゃったwww
 
リーダーの配信者が引用するアンディ・ウォーホールの名言『人は誰でもその生涯で15分だけは有名になれる』
これ今の時代でもなかなか含み(皮肉)のある言葉だなと改めて思いました。

ストーリーや展開は手垢のついたパターンの踏襲ではあるけれど、作品から言いたいことは、現代のSNSへの皮肉というかそういうことなんだろうなあと私個人は。

ゴア描写はけっこうあるけど血しぶきの量とネオンカラーの効果が大きく、モツがでんでろりんとしたりする箇所はほんの数シーンのみ。
あ、目ん玉潰しはあったなw

序盤は少しタルいけど、テンポは悪くないし殺戮ショーに突入してからのスピードも一気なので個人的にはそう悪くなかったです。