けがに

ハルカの陶のけがにのネタバレレビュー・内容・結末

ハルカの陶(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画を見てハルカのように最後まで諦めず続ければ結果は自ずとついてくることを学びました。備前焼に興味惹かれて学びに岡山まで行くが、門前払いを受け、しかし諦めず先生の弟子になろうと懇願し、その諦めなかった姿勢が先生からも評価され最後の備前焼の釜の代行を頼まれることに繋がったのだと思います。口癖だった"頑張る"という言葉も最初は上辺だけの薄っぺらい言葉に聞こえましたが、ハルカの姿勢や努力を見ているうちに本気なのだと伝わりました。また備前焼について知ることが出来ました。監督も仰っていましたが今はテクノロジーが発達して焼物産業のような手作業で行う産業は衰退していると思います。そんな世の中ですが私は備前焼を見て人の手で成せる技の凄さに驚きました。どれも同じ土なのに人の手によって千差万別、お皿や器が全く異なるものに変化する。そしてそこには一つ一つ作り手の思いや感情が込められている。このことこそが時間をかけて手作業で行うことの醍醐味であると共に守らなくてはいけないことであると感じました。
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