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新蛇姫様 お島千太郎のbluetokyoのレビュー・感想・評価

新蛇姫様 お島千太郎(1965年製作の映画)
2.5
歌と踊りのコンサートシーンは劇中に差し挟まれているのだが、面白いのはそれだけである。ストーリーは、定番というか、面白くはない。退屈で途中で飽きてしまう。天津敏さんが、珍しく悪役ではない役で登場している。松明ではなくて発煙筒みたいなのをもって走り回っているのとか、砂防ダムのあたりがロケ地だとか、なんか、安直だ。

簡単にあらすじ。
ひのき屋の主人、米太郎は、烏山藩家老、佐伯左衛門の息子、彦四郎に、ささいなことで切り殺される。米太郎の息子、千太郎は怒って、彦四郎を切り殺す。
千太郎は、報復を恐れて出奔。旅芸人の市川十蔵一座に匿ってもらう。ついでに、一座のお島と仲良くなる。

一方、烏山藩は、琴姫が取り仕切っていたが、家老の佐伯左衛門は、密貿易で私腹を肥やして、烏山藩の実権を握ろうと画策していた。

そうはさせじと、植原一刀斎は、ひそかに調査に乗り出し、琴姫と連携を取ろうとしていた。その矢先、千太郎の妹で、琴姫の使者として、動いていたおすがが、佐伯左衛門の手のものに切り殺された。
さらに、佐伯左衛門一派は、ひのき屋を焼き討ちにした。

ついに堪忍袋の緒が切れた千太郎は、単身、密貿易のために船着き場に集まっていた佐伯左衛門一派へ殴り込みをかける。

だが、多勢に無勢、徐々に劣勢になり、追い詰められていく。
これは返り討ちだ、やばい、となったとき、一刀斎が、江戸藩邸の武士たちを引き連れて、雪崩れ込んできた。
佐伯左衛門一派は、捕縛されるのであった。
ちなみに、蛇というのは、おすがが化けて知らせに来るのだが、そのとき、蛇もいっしょに現れる。強引に蛇を出した感じ。
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