ひらり

ミセス・ノイズィのひらりのレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
5.0
天野千尋監督、オリジナル脚本。
騒音被害のご近所トラブルから巻き起こる騒動“騒音おばさん“から着想された作品。松枝佳紀さんとの共同脚本。脚本と構成が素晴らしい!


真紀(篠原ゆき子さん)の視点から始まり、美和子(大高洋子さん)の視点、菜子(新津ちせさん)と夫(宮崎太一さん)との関係を見せてくる構成にぐいぐいと作品に引き込まれていった。
この4人のキャストが巧みな演技。

真紀の心の余裕のなさが生活に現れ、娘に平気で嘘をつき一方的に感情をあらわにし先入観で相手を見てしまう。
自分勝手な物言いがなければ喧嘩にならなかっであろう。

トラブルが思わぬ方向へ。
SNSで拡散される社会情勢。それに伴う大きな悲劇。追い詰められる心身。
何か言葉や動画を発する時は慎重に吟味する必要がある。取り返しのつかないことのならないように。

真紀、美和子共に別の視点で眺めて見ることで違った真実が見えてくる。
印象に基づく誤解や常識。

様々な人と接し物事を色んな立場から見るキャバ嬢の視点が1番理にかなってた
また真紀の従兄弟になびかない所が良かった。

最後まで作品に魅せられた。今後の天野千尋監督作品が楽しみ♡
上映館が少ないことが残念。
ひらり

ひらり