悠

ミセス・ノイズィの悠のレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
3.5
大学時代の知人の監督作品で、元々見に行く予定だったけど、舞台挨拶があるってのでその回に行きました。
奈良の「騒音おばさん」を元ネタに「普通」とは、についての内容でした。
普段から「自分の常識は他人の非常識」を意識しているし、
それは学生時代にも勉強していた事なので
私個人としては特別新しい気付きとかはなかったけれど、
映画として面白く描かれているなって思いました。
「常識」だけじゃなくてネット社会の明暗も分かりやすく描かれてた。
なんか日常を描く邦画って小難しくだったり、小洒落た感じを出そうとして
結局中途半端になるものが多い印象なので、
これくらいシンプルかつスッキリ描いた方が良いよなって思いました。

途中で視点が切り替わるのも良かったけど、
監督がバッサリカットしたっていう、激しいバトルシーンもちょっと気になった(笑)
実際に入るとそこがクライマックスになってしまって
最後がぼやけてしまうのかしら…
あくまで淡々と記録している形だったので穏やかに観れたとも思います。


誰が悪いのかって話だと誰も悪くないんだけど、
主人公の小説家の吉岡真紀には良い所はないし、
その甥っ子もダメだなって思いました(笑)
全然、共感も同情も出来なかった…
「正義は我にあり」って強く主張する人は大体歪んでるよね〜

ちなみに実際の事件はもっと闇が深い感じだったので怖かったです。
悠