死者が出ない老人ばかりの村。
イランのレザジャマリ監督。
45年間、一人の死者も出ていないという長寿の村を舞台に、不死の老人たちをめぐる大人の寓話を描く。
若いころに軍隊で過酷な生活を送ってきたアスラン。いまや100歳となった彼が村にやってきてから45年間、村の中ではなんと一人の死者も出ていなかった。
老人で埋め尽くされた村。中にはアスランの軍隊時代の不祥事が村に呪いをもたらしたという噂まで流れ出す始末。
そして老人たちはもはや死ぬためには自殺するしかないと思いはじめ、それぞれが死に向けて様々な思いをめぐらせていき…
登場人物がほとんど老人しか出てこない。
その老人たちのやり取りが時にはユーモアで楽しい。
死ぬには自殺しかないと老人たちは思うのだが、なかなか死ねなかったり、笑っていいのか悪いのか…
死とは何か。クスッと笑えるところも多々あったが、ゆっくり死について考えてみたくなった😊