垂直落下式サミング

ホネツギマンの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

ホネツギマン(1998年製作の映画)
3.3
イーサン・コーエンの幻の脚本を映画化したリベンジアクションコメディ。『ファーゴ』『ビッグリボウスキ』で注目されて今が一番大事って時に、こんなもん作ってる場合じゃなかったんだろう。
人体模型のようなスーツを身にまとった男が、正義の骨接ぎによって悪を矯正していく。男は背骨で語れ!整体師レスラーのサブミッションをみよ!その変幻自在な技の数々はアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを彷彿とさせる。
本作では「背骨の歪みが人を悪に染まらせるのだ」と言うのだけれど、これは古い骨相学の考え方。これによると人の悪性は生来の骨格に起因するもので、その身体の遺伝的な様相で犯罪者となる資質の有無が判別できるとされている。
当然、そういった謝ったエセ科学は現在否定されているものの、とにもかくにも背骨をボキボキすればいいんだと引かないホネツギマン、この会話の成立しなさがヤバイね。
最近ちょっとだけ肩こりがするので、映像特典のホネツギマンストレッチは寝る前にやったら良さそう。