このレビューはネタバレを含みます
開拓期のオレゴンにて料理人クッキーと中国人ルーが友達になり一緒にケーキ売るお話。発掘作業員みたいな骨の掘り出し方。ルーは伊藤智仁そっくり。
いきなり「狭っ」と思うアスペクト比でしたが、ずっと画面が暗いのでさほど気にならず。狭さを意識できないという意味ではどうだろう。その暗さも意図以上にストレスを感じる箇所も。
今ひとつの演技に、変にお上品でぎこちないだけの会話。ホモっ気だけが全面に出ていて、友情が育まれているようには一切みえない…。繊細さというよりは、違和感しかありませんでした。
撮影も一貫性を感じられず、唐突に不自然な遊びを感じたり。牛に何かが強く仮託されているわけでもなく。展開の平凡さを上回る訴求力は感じませんでした。
終わらせ方にはグッときましたが、舞台も活かされているようには感じられず、ひたすら味の薄い自然派食品のようで、前作までに比してガッカリしてしまった作品でした。