クリーム

スティグマータ/聖痕のクリームのレビュー・感想・評価

スティグマータ/聖痕(1999年製作の映画)
3.5
怖くは、無いです。キリストの受けた傷が無関係の女性を傷付けると言う恐ろしい話で、怖くない分、痛さを強調していました。面白くない訳じゃないけど、普通。出血多量です。
世界各地で起こる謎の現象、スティグマータ(聖痕)を初めて映画化した作品で、教会とは無縁だった女性の身に突如現れたキリストの傷。その裏にはバチカンの宗教的陰謀が隠されていた。トマスの福音書を巡る実際の出来事をベースに、次々襲い来る超常現象を描いたサスペンスホラー。




ネタバレ↓





フランキーは、お母さんから送られて来たロザリオ(亡くなったアラメイダ神父のモノ)のせいで、アラメイダ神父に憑依されてしまい、スティグマータが次々現れ、苦しみます。突然、血まみれになるフランキーがとても痛々しかったです。悪霊ならともかく神の仕業だなんて…。悪霊と神も紙一重なんですかね?
日本のオカルトでもたまに神の怒りに触れて呪われるみたいな話があるので、やっぱり、神って何だ?と、無神論者の私は思ってしまいます。
後半、フランキーが憑依され、自身の手首をナイフで突き刺すシーンは、派手でエグかったです。『ロード·オブ·カオス』のデッドのヤツ思い出した。
何とか、フランキーも助かり、アンドリュー神父は、再びベロキントに行き、教会の床下に隠されていた福音書とその翻訳を発見します。これは現在『トマスの福音書』と呼ばれているモノで、学者達はイエスの言葉に最も近いと言っていますが、バチカンは異端とみなし認めていないのだそう。バチカンの暗部も見え隠れするお話でした。
クリーム

クリーム