わしかずまの中の人

ジェントルメンのわしかずまの中の人のレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
4.0

【あらすじ】
舞台はロンドンの暗黒街。一代で大麻王国を築き上げたミッキーが、総額500億円といわれる大麻ビジネス全てを売却して引退するというウワサが。
ミッキーのビジネスをめぐり、ユダヤ人大富豪マシュー、ゴシップ紙の編集長デイヴ、ゲスな私立探偵フレッチャー、チャイニーズ・マフィアのドライ・アイ、そして下町のチーマーたちが騙し合い、駆け引きし合う。



👇以下、ネタバレ含みます👇
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【所感】
全編に渡ってテーマになっているのは、盛者必衰に対してのアンチテーゼ。
新興勢力の勢いに対して、ジャングルの王らしい振る舞いをするミッキー。
伝統を重んじるイギリス🇬🇧で、重鎮に対してリスペクトを欠く行いをするとどうなるかを、今作は教えてくれる(かも?)

ミッキーの右腕であるレイモンドと、私立探偵フレッチャーとの下品なやり取り。
そして、フレッチャーが書いた脚本の二つの軸で物語は進む。
ミッキーがいかにして麻薬王国を築いたのか。
アナグマ愛好家に田園の香りを楽しむババアがいたら、大麻を栽培する土地は無いよね😅

今作の特徴としては、やっぱり今風の描写を沢山入れているところ。
スマホ買い取ろうとしたり、YouTubeやSNSがゆすりの材料になったり。
チクタク(秒針の音)は、TikTokとかけていたのかな?

どこまでオマージュしているのか分からないけど、それっぽいシーンもちらほら。
ミッキーがドライ・アイの大事なところを撃ったシーンは、北野武のブラザーを思い出した。
「ファッキンジャップぐらい分かるよ馬鹿野郎」
ってか🙃

所々、滑稽でマヌケなシーンを入れて、物語のリズムを作るのも流石。
ファックじゃなくて、ファ・アックってwww
ジョージのお茶に赤痢菌入れるってヤバいな😰

【まとめ】
ガイリッチーのクライムムービーは、やっぱり一級品だね。
いちいちセリフがカッコいい。
そこに今風のアイコンを入れて、現代のクライムムービーに。
でも、ただ今風にするわけではなく、そういった変化に苦戦しつつもねじ伏せていくマフィアの強さと知的さを上手く描写していたと思います😌
そして、さりげなくコッポラーをディスるとこは、思わず吹き出してしまった🤣
ちなみに、この映画を観た後にいき〇りステーキを食べたわしは悪趣味でしょうか?