ヘリちゃんが好きだから見たんだけも、オム・テグさんの演者としてもカメレオンっぷりが詰まった作品でした。
パンソリ。という朝鮮の伝統民俗芸能。太鼓ですね。その太鼓に合わせて踊るようにボクシングする、冒頭海辺のシーンが印象的でした。パンソリボクシングで世界を…。と意気込む過去と、現在のパンチドランカーとか闘病ぶりの描写がなかなか秀逸でありやんす。
この監督さん、独特でした。いまどき固定カメラの長回しって、珍しくないです？ 演者の素朴さ、素を引き出す最良の手段だなーと改めて思いました。カット割りの多い素早い画面チェンジばかりに慣れてしまったので、ある意味新鮮でした。
ストーリーは、どこかで見たかなぁ？って感じのものがいくつか重なりあってる気もしなくもないんですが、悪くなかったです。
伝統芸能のパンソリを持ち出してるところに、ちょっといいなぁと思いましたね。日本にも誇るべき文化いっぱいあるはずなんだけどなぁ。なんて思ったり思わなかったり。
勝手ながら悪役のイメージ強いキム・ヒウォンさんもジムの館長として好演でやんした✨
