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花束みたいな恋をしたのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.7

変化🎬

ストーリーは偶然出会いをきっかけに恋に落ちた2人の5年間を描いた作品でした。作品は2人の特別な5年間の思い出を軸に、時を重ねるごとに移り変わる心や価値観の変化を描いていました。"価値観"というのはとても繊細で難しい存在です。価値観の違いによって友情や愛情に亀裂が入る事が多々あり、100%一致した人を見つけることなど不可能に近い事です。今作は価値観がたまたま重なり合った2人が恋に落ちましたが、大学生・社会人と歳を重ねるにつれ、変化していく価値観にズレが生じ始めました。個人的にも好き事を自由にできた大学生から自由や時間に制約がかかる社会人に移り変わった時、同じ様に価値観の変化を感じました。その時々の変化を受け入れる生き方ができればそれに越したことはないですが、皆が柔軟な生き方をできる訳ではありません。私自身は自由や時間に制約を受ける身でありながらも、有限の時間の中で趣味である海外旅行や映画鑑賞などを十二分に楽しませて貰っているので今の生き方が自分に合っているのだと思いました。仕事・家庭など2つ以上のものを完璧に両立させるなど到底無理な話であり、優先順位を決めて行動し、パートナーがいる方は互いが補い合うことが大切だと思いました。歩むペースが例え変わったとしても歩幅を調整すれば良いと思いました。
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