このレビューはネタバレを含みます
『フロッグ』(2020)
原題:I See You
監督:アダム・ランドール
本作を最大限楽しむには事前情報を最小限にしておくことが必要。
そういった意味であらゆる感想、レビューがネタバレになってしまいます。
以下、ネタバレあり。
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『カメラを止めるな』方式のサスペンス。
やろうとしていることは面白いけれど、結果的にそれが快感に繋がらないのはこのタイプの作品にとっては致命的かも。
この方式の作品は前半はどうしても退屈になってしまうので、後半がいかに重要か。
カメ止めには、前半の退屈さを補ってあまりある後半の爽快感と「なるほど」感があったが、
本作はそれが薄い。
「フロッギング」というアイデアをストーリーに組み込んだのは良かったけれど、ストーリーを捻りすぎたせいか前半の退屈さを後半で払拭できていない。
後半ヒヤヒヤするシーンはあるにはあるけれど、前半を犠牲にするほどの説得力もなく、結果的に凡庸な作品になってしまったかも。