おたね

カモン カモンのおたねのネタバレレビュー・内容・結末

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

やっとみれた!
美意識がすごいな〜。モノクロの説得力の強さがこの作品コンセプトにすごくあってると感じた。
画角もとにかくきれいだしこだわってるし、モノクロなのがまた「録音する」というテーマにもすごく合ってる。

この作品を見て、一定数の人は「うーん、だから子供は無理だ」と言うだろうなあ。
私はすごく好き側の人間だし、「ああこうやって子供とお互いにコミュニケーションに粉々になりながら、ふと一緒の感覚を共有したりするんだよな、」とニヤニヤするというか、グッときた。
大人が世の中を知って、整然とした社会性を求めたりそれに安心をしていくけど、子供はすごく本質的な感覚をストレートにぶつけてくる。大人は子供の予測不能な感じに振り回されてるようで、見えてなかった自分の欲求や感情に気付かされるよね。
母親が管理的と見えて、実はすごく子供の感情や接し方をよくわかっているのもリアル。そうなんだよねえ。
あらゆることが分析できるし子供の感情表現や行動への出方がすごくよかった。
おたね

おたね