吉田ジャスティスカツヲ

アントマン&ワスプ:クアントマニアの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

4.6
肩を並べる隣を見れば、やれ兵器会社の社長だ、天才外科医だ、超先進国の王子だ、その妹だ、神だ【かたや自分はバツイチ子持ち前科持ちの無職】ときたモンだ。
自分にやっと主役のハナシが来たと思えば、それはウルトロン戦の次の出番です、サノスに大勢やられた直後ですと…
【そんな不憫ジャーズ街道まっしぐらなのに本人はさほど気にしてない】主人公:スコットラング🐜

今回も彼のポテンシャルに対して迫ってくる敵や状況、ケヴィンファイギが要求してくる順番がドデカくて困るけれど通常運転ですが何か?なお話。
本人が小さいだけに。

マルチバース化著しいMCUにあって、アントマンシリーズも例外ではありません🤔
“小さき者を無視するな”というスコットの持論が、ドラマに一貫性をあたえている点もポイント。
周囲が破茶滅茶になっても、彼の庶民性が失われていないのが嬉しいですな😊

このところMCUは、メインのヒーローの物語、およびその魅力へのフォーカスに徹底し、そのヒーローの【過去を軽く頭に入れとくだけで単体で素直に楽しめます】ので本作もそこがうれしい作り。


最大の見どころは【量子世界に出てくるキャラたちの造形】でスター・ウォーズの惑星タトゥウィーンを彷彿とさせる、魑魅魍魎たちのデザインにテンション上がります☝️

中でもスコットと深い仲の【アイツ】は、可愛らしさと禍々しさの両極端性を持っていまして、笑ってしまうほど愛おしい。

現実世界の“らしい”軽やかなノリは今回、限定的で、全体にはシリアス&ダークさが強調された印象。
悪役カーン役のジョナサンメジャースは、その実力、まだ片鱗を覗かせてるだけで、大爆発への期待は今後に持ち越しですかね😱