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アントマン&ワスプ:クアントマニアのdramaticgasのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アントマン&ワスプというかMCU版リック&モーティなムービー。

アメコミ界隈では一般教養だけど、普通に飲み込むには超ハードルの高いマルチバースという概念を、今やポップカルチャーそのものとなったMCUに注入するという、ケビン・ファイギ(と彼のチーム)のクレイジーすぎる挑戦。フェーズ4丸ごと使って概念を浸透させ、舞台を整えて、満を辞して放たれるフェーズ5の1作目が本作なのは、必然なのかもしれない。

一見、スコット&キャシーが本作におけるリック&モーティの役割なのかと思いきや、ジャネット(ハンクも)&ホープがその役割を担っていたりする。なので、ストーリーの推進力も見せ場(スウォーム!)も新世代と親世代に持ってかれているスコット&ホープは終始良いところ無いんだけど、クライマックスでアントマン&ワスプが最も小さく(身近な)ヒーローであることを証明するあたりにグッときた。

ただ何よりも今回のサーガのヴィランである征服者カーンの(本格的な)お披露目の場として、本作が機能していたかが重要で、これは及第点ではあったけど、まだこれからって感じではあるのでフェーズ5の次作以降に期待したい(まんまとファイギの手のひらの上で転がされている感)。