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エルヴィスのYUIのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.7
ーエルヴィス伝説の光と闇ー

言わずと知れたミュージシャン、エルヴィス・プレスリーとそのマネージャー(通称"大佐")の生涯を描いた伝記映画。

私はエルヴィス世代ではないため鑑賞前は正直"エルヴィスに詳しくなくても楽しめるかな…💦"と心配でしたが、全然心配いりませんでした!😆

アーティストの伝記映画を観るのは『ボヘミアン・ラプソディ』以来でしたがやっぱり映画館で見るライブシーンは圧巻!!🎸
観客の女の子たちがエルヴィスに熱狂しているシーンは特に最高でした!
まるで自分も観客になったような気分でエルヴィスのパフォーマンスに釘付け👀

この作品はやはりエルヴィスの音楽を大切にしているためライブシーンや歌唱シーンが多いのも魅力の一つ。
主演に抜擢されたオースティン・バトラーはエルヴィスのパフォーマンス動画を何度も見て彼の仕草や歌い方を徹底的に研究したそう📝
そのため観賞後にエルヴィス本人のライブ映像を見てもオースティン演じるエルヴィスとほぼ一致していたのがすごい👀

オースティン・バトラーに関しては『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出ていたのとヴァネッサ・ハジェンズの元恋人ということしか知らなかったものの、今回すっかり魅了されたので今後も出演作追っていきたいと思います🥰

そして華やかなサクセスストーリーやライブシーンの裏側でトム・ハンクス演じる悪徳マネージャー"大佐"による非道な芸能ビジネスが描かれていたのもリアル。
エルヴィスが倒れても無理やりライブを決行したり、ライブの取り前がほぼ大佐に入るためエルヴィスが借金地獄にはまるなど、知られざるダークな部分を知って衝撃的でした。

またセクシーな動きや黒人音楽にルーツを持つエルヴィスの音楽に大反対する人たちがいたのも初めて知ったのでびっくり。
今でこそ人種差別は緩和されてきたものの、『ヘアスプレー』や『ドリームガールズ』などの映画にも見られるように、昔はショービジネスにおいても白人と黒人の文化はきっちり分けられていたんですね😢

私が映画館で鑑賞した時はお客さんの年齢層が高め(おそらくエルヴィス世代の方々)でしたが、エルヴィスを知らなくても十分楽しめるのでぜひ世代以外の方にもオススメな作品です🎬
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