オースティン

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のオースティンのレビュー・感想・評価

4.4
とてつもなく良い作品に出会った。刺さる人には刺さりまくる作品だ。

私はミュージカルRENTが大好きなので、ジョナサンラーションを題材にしているというだけで、ワクワクする。

物語の節々でRENTを彷彿させるような演出(家賃、停電)やキャスティング(どう見てもミミ)があり、作品への理解を深めてくれる。

この辺りはさすが、リンマニュエルミランダが監督しただけある。私は彼は本当に何十年に一度の天才だと思う。

この題名にもなっているtick tick Boom!については正直知らなかったが、それを題材にして、自伝的に作り直すというアイデアが素晴らしかった。メタな内容で、一見すると理解し難い内容だtたが、そこをうまく昇華した脚本もとてもよかった。

RENTが見たくなるクリスマス前から年末にかけての時期の公開、また、ソンドハイムが最近亡くなったことが、この作品のドラマ性をさらに高めたと思う。

欲を言うなら、映画館で見たかった。それだけだ。