さー

モンスター: その瞳の奥にのさーのレビュー・感想・評価

モンスター: その瞳の奥に(2018年製作の映画)
3.8
「僕は人間か?」
強盗殺人の容疑者として連行された17歳の黒人少年スティーブ。純朴な彼は一貫して無実を主張し続けるも、法廷では検察の陳述や証人尋問により陪審員のほとんどがスティーブを有罪だと判断していました。
そこには黒人、若者、というだけで差別的に有罪だと決め付けている社会風刺の描写が色濃く描かれていて、裁判モノとしてはもちろんだけど、全体的にとっても見応えがある作品です。
法廷で「モンスター」と罵られるスティーブがもう見てるだけで泣けてくる…17歳の少年には酷すぎる日々が、超リアルに表現されていました。

こんな扱いを受け続けていたら、どれだけ"イイ人"でも自暴自棄になっていくと思う。
"イイ人"を"悪い人"へ変えてしまうのも結局差別なんですよね。
日本という島国にとっては今ひとつ馴染みのない、だけど非常に重いテーマ。こういう作品にはどんどん触れていきたい、触れなきゃいけないなと改めて思いました。

あっ、ジェニファー・ハドソンが出てました!
歌ってぇぇぇ!って思っちゃう性をどうにかして下さい。

97
さー

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