スタチ

バビロンのスタチのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

まず一言、確かにまじで下品なシーン満載だし普通に性行為の描写があるけどそんな事どうでも良くなるくらいこの映画は最高だった!!

まず絵が綺麗すぎる!
最初喧騒としたパーティーが朝になって落ち着いて外にネリーが出た時のその景色がいい!外は何にもないど田舎っていうのいいし空の色が綺麗正にマジックアワー
それにパーティーの時のレディーフェイが妖艶すぎる、、、あの静かで視線が彼女のものになった瞬間に歌い出す、、、最高!タバコの煙もまた妖艶さ、ミステリアスさを強くさせてる気がした
それに、ジャックが音声映画になってからひっそり観客の様子を見にいくあのシルエットのシーンもいい。自分の春は過ぎたのかと感じながら影に去っていくシーンもすごい好き。それに、ジェームズに案内され招かれる最後の楽しむ場所のシーンはもうなんか、ディープウェブの動画見てる様でしたよ、、、普通にびっくり要素あるし(自分はかなりビビった)
最後のネリーが暗殺?されるシーンもキラキラしていたドレスがどんどん暗闇に飲まれていくあのシーンも自分は大好きです!!
最初のこれから何が起こるんだろーーーって期待感はまじですごい。こんなど田舎でパーティ?って感じだったけどあんなのだとは、、、w
序盤の映画を作るシーンもBGMと一緒に物凄いテンポでバシバシ進んでいくのが小気味良すぎる!!どんどん急かされて時間すら無視してる様な感覚にどんどんなった瞬間にパッとそれを止められたりしてもう不思議な感覚!


今回も音楽がめっちゃ良かった!!!
サントラ購入確定です!!

キャラも一人一人が良かった
ジャックは誰よりも革新、進化を目指していたのにそれによって自分の俳優としての役目がなくなり最終的に自殺してしまう。自殺してしまうシーンも、名もない若者に未来を託すシーンも良い。自殺する時、白い壁が映る時点で少し察してしまうが真っ赤に血で染まってしまうのは悲しかった。

ネリーはついにスポットライトを浴びることが出来たが、ジャックと同様時代の流れに乗り切れずまた上品な世界に馴染むことができなかった。さらにギャンブルでギャングに借金を作り暗殺されてしまった。
彼女はどんなに頑張っても人を落胆させてしまうと言っていたが、なんか自分と重なった。

マニーも映画に関わりたい!あの大きな世界の一部になりたいと努力し音響を管理するまでになった。ネリーやジャック達と映画の世界の一部として仕事をしていったがネリーの一件がなければ、映画の世界で唯一生き残れたかもしれない。
でもネリーと一生を誓い合ったのにラストで結婚し子がいたのは少し悲しかった。
最後様々な映像の進化、革新を想像して彼もまた映画の世界に未来を託したんだと思った

映画の世界でスポットライトを浴びたものだけが最後に死んでしまっているのが悲しい。
彼らは亡霊、天使になっても映画を観れば甦る。とても良い言葉だと思った。

映画の様な出来事は映画の中だけで十分ですw!!
スタチ

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