ころさん

ブレイブ 群青戦記のころさんのネタバレレビュー・内容・結末

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

全体通して一言で言うなら、全問埋めてるのに7割位の問題をほんの少しのミスで三角をつけられ70点になってしまったテストみたいな映画。

面白いか面白くないかで言えば面白い。
部活動中に学校丸ごと戦国時代に転移してしまって、運動部も文化部もみんながそれぞれの長所を活かして戦国時代を戦っていく。
この設定はものすごく良いのに、本当に細かな残念ポイントがめちゃくちゃ多い。
青春をマシマシに誇張したような青くてくっさいくっさい『俺達の仲間!青春!』に、ここが泣き所です!!と言わんばかりのセリフとフリー音源くらい安いBGM。
戦の中でバッタバッタと切られていくモブ生徒の中で、割と活躍してたのに無理やり感動シーンを作るためにあっさり切られて安っぽい感動BGMの中で彼女に別れを告げる男。
「時代的に死が身近なのはもちろんわかる。ただこのキャラ死ぬ必要ある?…あ、感動させたいのね…。」そう思ってしまうくらいわざとらしいお涙頂戴が気になってしまった。
いや、連れ去られてるんだから死んだ奴に涙する前に追いかけろよ!!!
めちゃくちゃ言ったけれど、好きな映画です。
だからこそ設定もすごく良いし俳優陣も、もっと輝ける人達なのに全然引き出せていない気がしてすごく悔しいというか勿体ないと思います。
引き付けて引き付けての、加勢するッ!は思わず声が出るほどこれだよこれ!!だし
ラストの展開も予想出来たけどそれが欲しかったから待ってました!だし。
ただし序盤の蝉、あれだけは絶対に許さん。
望み薄だけど別の脚本、監督さんがリメイク版を作ってくれたら絶対に観に行きたい。