camuson

バトルフィールド クルーティの戦いのcamusonのレビュー・感想・評価

3.0
2019年のウクライナ映画。amazonプライムで視聴。

1917年。ロシア帝国の崩壊を受けて、
ウクライナはウクライナ人民共和国として独立したものの、
翌1918年にソビエト軍に侵攻されることに。
戦力で圧倒的に上回るロシア相手に、ウクライナの独立を守るために、
学徒出陣までしてこれに対抗したクルーティ駅での戦闘を描いた作品。


序盤はそこそこ落ち着いたイイ感じの作品だと思って見てましたが、
いざ戦闘が始まると、いかにも悪役のソ連将校が出てきて、
作品の色が大きく変わってしまったような気がします。
麻薬を打ってラリった状態で、陣頭指揮を行う狂人として描かれているのですが、
史実的な根拠はあるのでしょうかね?
そういうのがいてもおかしくはないと思いますが。


また、主人公の兄貴にスパイ役をさせて、
学徒出陣の裏で、何やらコソコソ動きまわらせているのですが、
エンターテインメント性を狙ったのかも知れないものの、
何のために何をしようとしているかがわかりづらく、
混乱させられるだけで大して面白くもなく、
話の焦点がボケてしまったように感じられました。


正攻法で行けば、感じ入るものがある良い作品になる可能性が高いのに、
余計な脚色でフィクション色が強くなり、
信ぴょう性が薄れて、感動も薄れてしまったような気がします。
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