このレビューはネタバレを含みます
最後スカッとさせて終わり!
みたいなのが僕の中では逆に空回って、宙に舞って、凄い切なかった。
最後、ジョーが、怯え泣きじゃくるアルに「お前は悪くない」てベタベタ触るシーン。あそこに"女性から見た男性像"みたいなのが現れてて、「うわぁ..」となった。こう見えてるのか、と。
でも比較的フラットだと思う。男女どっちの"偏見"も捉えてる、"若気の至り問題"も過度な否定も、しょうがないって容認もしてなくて、すごくそこがよかった。
監督がインタビューで言ってた「この映画に悪者はいない(1人2人例外はいるけど)どの登場人物も社会の流れの一部だっただけ。登場人物が過去に犯してきた過ちはいつの時代も繰り返されてきた。」問いを提示してくれたフェネル監督の思いを無下にはできない。
なので手放しでいい映画!なんて勧められない