プロミシング・ヤング・ウーマンのGUMIのネタバレレビュー・内容・結末

めちゃくちゃ上手い！そして、痛快…ただの胸糞じゃなかった。
音楽やテンポ感含め、平均点高め。

夜な夜なバーで酔った女の弱みに漬け込む男どもを釣っては痛い目に合わせる世直しとも言える活動を行う原動力は一体どこから？と、思ったら、集団レイプが原因で自殺に追いやられた親友のためだったとは。
謎行動と言えばそうなのかもしれない。でもキャシーにとってはニーナはそこまでさせる存在だったんだ。

あらゆるものに目を瞑って普通の幸せに妥協することもできた。それでも彼もそっち側の人間であったなら話は別。
店内でイチャイチャする場面では一体どこに行き着くのか？と思ったら、プロミシングヤングウーマンの思考はこちらの何枚も上手だった。彼女の生き様をも揺るがすほど、モラル的に許しがたいことだったということ。

無念の死かと思いきや無念でなかったその後の顛末はドラマチックすぎて開いた口が塞がらない。
自分の悪行を隠す奴のその癖は一生変わらない。穏便な方法など無く、それ故に自らも滅ぼすことになったけど、全てを晒すしか無かったのね…
ラストの映像は「守りたい、その笑顔」と言わんばかりに眩しかった。