Yuri

プロミシング・ヤング・ウーマンのYuriのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

復讐は何も生まないし終わりがなく、残るのは悲しみだけ。次々と鉄槌を下していくキャシーの結末がそう物語っているようでした。ゲーム感覚で下していく復讐は相手も事故程度で収めてくれるかも知れないけれど、命がけの復讐は当然相手も本気になる。絶対に奪われたくないものを奪おうとしたせいで、キャシーは唯一、自分のものだと言える命すら失った(その他はもう壊れていたから)。キャシーの命を奪うという新たな罪はアルの人生を壊した。そして今度は、ニーナの大切な家族、キャシーの両親が彼女のしてきた復讐の中身を知り、悲しむことになるだろう。事後に残るのはただただ悲しみであって爽快感なんて全くない。だからこそ、キャシーは生き残って告発し、最後に笑う一人にならなければならなかった。動画をモノにした時点でその道は残されていたのに怒りを抑えられなかった。自分のことなんてどうでもいいから、相手を潰してやりたいという怒りはわからなくもない。私にも経験がある。引き留めるのはやはりそれ以上に大切な存在がいるかどうかで、キャシーにとってずっと心配だけど見守るしかなかった両親は、そうではなかったのか?それがとても悲しかったです。”学生時代のバカ”にも種類があって、どんなにバカをやっても人の道を外れたり、誰かを傷つけることはアウト。それを「若かった」と片づけてしまう人間は幾つになってもクズのままだ。そして、類友だからクズを一人引っ張ると後ろにわんさかクズがついてくるっていう(><) テンポ良くて観やすかったけど、マーゴット・ロビーが好みそうな下衆い話だし、毎晩、男性を引っかけるにはキャリー・マリガンは劣化し過ぎている(しかもあの化粧で?)。正直、良いと感じるものの文化の違いを感じざるを得なかったです(^^;)
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