みりお

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからのみりおのレビュー・感想・評価

3.3
Filmarksオンライン試写会で鑑賞✨
この非常事態で不自由も多いけど、そんな中さまざまな方法でユーザーを楽しませてくれるFilmarksに感謝です🌟

高校時代に一目惚れしたオリヴィアとめでたくゴールインし、幸せに暮らしていた主人公・ラファエルですが、仕事が忙しくなるにつれオリヴィアの存在への感謝を忘れ、すれ違う日々。
そんな中ある朝彼が目覚めると、オリヴィアは自分のことを全く知らない他人になっていて…
という、もし別次元に違うタイムラインで世界が進行していたら…的なSF感あふれるラブストーリー💖

全体感としては、SF要素ありの恋愛ドラマなので、『アバウト・タイム』に似てるかな💓
でも『アバウト・タイム』が「時」に特化していたのに対し、こっちの方がより「愛」に特化していたので、メロドラマ感は強かったです。
もちろん名作『アバウト・タイム』には敵わないけれど、それでも十分多幸感に溢れた素敵なお話でした✨

自分自身や、仕事や地位に目を奪われ、一番身近にある大事なものを見落としていたラファエルが、失って初めてその大事さに気づくというのはありがちな設定だけど、気付くまでの苦悩や、気付いた後の取り返しのつかない悔しさを丁寧に描いていたので、全く飽きはしなかったです🌟
"自分が物書きとして称賛されていた元の世界"に戻りたいと奮闘していた彼が、いつしか"オリヴィアに愛される世界に戻ること"を望み、そして究極的には"愛するオリヴィアが幸せに微笑む世界"を望んでいくその様子が心に響きました💓
究極の選択の中で彼が出した結論は、
【僕の最高の思い出は、君を愛したこと】。
愛に溢れたこの選択が、心にズーンと響く感動を呼びます🌟

あと全編に渡って音楽の使い方がいいなぁ💓
OPでのラファエルとオリヴィアの2人の関係が深まっていく感じもすごくいいし、ピンポンしながら親友・フェリックスとの距離感を思い出していくとこもよかった☺️✨

てかフェリックスがいいキャラすぎて観れば観るほど好きになる❣️
少しズレてて、でも度胸あって、オリヴィアに近づくための少し苦しい交渉も難なくこなしてくのがクセになる✨
お調子者って、どの国でも魅力的なのね💓
ラファエルの口に堂々とキスして、「嫉妬させようと思って。俺は男だから同性カップルだけど。」って話したとこは爆笑🤣❣️
プライオリティが少しズレてるんだよなぁ🎶笑
でもそんな彼の存在が、深刻になりがちなお話の中で温かさの象徴みたいになっていて、とても良いアクセントでした☺️🌈


【ストーリー】

一目ぼれで結婚した、人気作家として忙しいラファエル(フランソワ・シヴィル)と、小さなピアノ教室を開いているオリヴィア(ジョセフィーヌ・ジャピ)の生活は、10年目の今はすれ違っていた。
二人が大げんかした翌朝、ラファエルは知らない部屋で目を覚ます。
そこでの自分はさえない中学校教師で、オリヴィアは人気ピアニストとして活躍していた。


【キャスト・スタッフ】

*監督:ユーゴ・ジェラン

フランス出身🇫🇷
祖父・父とも俳優というサラブレッドで、CM制作を経て短編映画を監督。
2008年に自身の制作会社Zazi Filmsを設立し、監督・脚本・プロデュースを務めた初の長編作品『Comme des fréres』(2012)はセザール賞で新人監督作品賞にノミネートされて高く評価されました✨
2作目となる『あしたは最高のはじまり』(2016)はフランスで8週連続トップ10入りを果たす大ヒットを遂げており、期待の監督さんのようです🌟


*ラファエル:フランソワ・シビル

フランス出身🇫🇷
16歳のときに『Le Cactus』(2005)で映画デビュー🌟
それ以降はTVドラマ中心の活躍だったようですが、近年映画界での注目が急上昇しています✨
主な出演作は『FRANK -フランク-』『おかえり、ブルゴーニュへ』『私の知らないわたしの素顔』など。


*オリヴィア:ジョセフィーヌ・ジャピ

フランス出身🇫🇷
名門・パリ政治学院を卒業した才色兼備のようですね🌈
10歳のときに『Les Âmes grises』(05)で映画デビュー🌟
主な出演作は『マンク ~破戒僧~』『最後のマイウェイ』『呼吸―友情と破壊』など。


*フェリックス:バンジャマン・ラヴェルネ

フランス出身🇫🇷
2012年に国立劇団に入団し、舞台活動と同時に、数々の映画作品に出演する名優さんのようです✨
2019年はなんと、本作を含む7本の出演作がフランスで公開され、本作では第45回セザール賞助演男優賞にノミネートを果たしています🌟
みりお

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