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マヤの秘密のJIZEのレビュー・感想・評価

マヤの秘密(2020年製作の映画)
3.6
1950年代の米国のとある町を舞台にドイツの軍人に暴行を受けた過去をもつ女性が復讐のためある男を監禁するも人違いだと主張する。ノオミ・ラパス主演の毎年コンスタントに量産されるB級スリラーの最新作。おもに"復讐しようとする者"と"その事実を否定し続ける者"との対立がメインに展開する。どちらかと言えば監禁もの特有のシチュエーションは抑え目で、ラパス扮するマヤの過去や彼女自身のルーツへと静寂に立ち返る。中盤で監禁された軍人がhelp!!!と大声をあげ屋外へ響き渡るあたりは、B級映画特有のスリルを体感させるものとなっている。警官がマヤ宅に訪問するくだりも、主人公たちからすれば悪夢。。第二次世界大戦下の出来事が下敷きとなっているため、ヒューマンとスリラーのバランスが絶妙な配分で描き出されていたように感じた。余談だがノオミ・ラパスのハスキーな声量が、ときおりスカヨハのあの感じとダブるのは私だけでしょうか。。今回もラパス最新作を乞うご期待です。
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