1950年後半、アメリカの郊外に夫と息子と静かに暮らすマヤ。
しかし街で耳にした指笛を聞き、過去の恐ろしい記憶が蘇る。
そしてマヤは戦時中に自分と妹を暴行した元ドイツ兵の男を拉致監禁した。
卑劣な男達にボロボロにされた悪夢の様な過去を乗り越え幸せを手にしたマヤが拉致監禁した男を前に狂気的になっていく姿がなんとも言えなかった。
妹と自分に酷い暴行をした男に復讐をする物語かと思っていた。
それも大きくあるんだと思うが後半になってくると「あの時、自分は妹を助けず逃げたのか?」に変わっていく。
断片的にしか記憶のないマヤが拉致した男は本当にあの時のドイツ兵なのか?
マヤの夫ルイスが妻の狂気的な姿に苦悩しながらも共犯となっていく。
ここら辺も見所かも。
ラストはスッキリしない終わり方だった。
賛否が分かれそうなラストだった。
ノオミ・ラパスの静と狂の演技が光っていた。
ユヴァル・アドラー監督作品