法月

耳をすませばの法月のレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
3.3
「耳をすませば」といえばジブリアニメですね。
天才アニメーター近藤喜文の唯一の監督作品のね。
宮崎駿と高畑勲が「となりのトトロ」「火垂るの墓」制作の際、血みどろで奪い合ったという近藤喜文の、です。
(結果、高畑がゲット! 火垂るの墓があれほどの傑作になったのは、近藤喜文の力が大、だと言われてるそうです)
ほとんどの人はそもそも少女漫画の原作(柊あおい作)があることも知らないでしょう。そういう私も原作読んだことないんですけどね(^-^;...

で、なぜ今実写化?
そう思いながら観ました。

う~ん、ちょっと気恥ずかしい(^-^;
「嫌なヤツ、嫌なヤツ、嫌なヤツ!」のシーンでは、ジブリものまね芸人さんのこと思い出したりして...
けど、悪くない。悪くないよ。
中学生時代の雫と天沢、中々よい。雫の親友の子もいい。
問題は十年後の雫と天沢のほうだよ(。-∀-)

十年間日本とイタリアとで遠距離恋愛?
中学生ならプラトニック・ラブでOK!ですけれど、こいつら十年間なにしてたん?
普通に考えちゃうよね。

雫の編集者としての葛藤も、天沢のチェリストとしてのイタリアでの生活模様もリアリティがない。

だから、ラストも感動するまでにはならない。
清野菜名と松坂桃李、どちらもちょっと違う気がする。
残念。


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