明月

ミナリの明月のネタバレレビュー・内容・結末

ミナリ(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ アーカンソー。
まだ幼い姉弟を連れて、若い夫婦がやって来る。
ジェイコブとモニカだ。
古びたトレーラーハウスを見て、
約束が違うとつぶやく妻。

小さな弟デビッドは、心臓に病気を抱えているようで、モニカが聴診器で心音を聞いている。
「走らないで」はデビッドの心臓を心配していたのか。

ごみは、ドラム缶で燃やす。
都会の方がいいという母娘。

ひよこの選別工場で働き出す2人。
煙を見てあれはなに?と聞くデビッド。
オスを処分しているという。
カリフォルニアには、なにもなかった。
ここには、農園もある。
いいところだとママに言おうと。
モニカはロジャースに引っ越そうというが、ジェイコブは俺の夢は50エーカーだといって取り合わない。
子どもに何かあったら?病院まで1時間かかると心配するモニカ。

大雨が降って、トルネードに巻き込まれるかもしれないと避難準備するジェイコブ。
モニカと大喧嘩になる。
10年ひよこを見て働いた、家族のために。俺たち、新しくはじめるんだろ?と問うジェイコブに、子どもにお金を使ったことないじゃない!
ここがあなたの言うはじまりなら、希望はないと言うモニカ。

引っ越す代わりに、ママのママ、おばあちゃんが一緒に住むわ、というモニカ。

農場を作るのに、水が必要。
お金は使わずら知恵を使おうと穴を掘るジェイコブ。

銀行で融資を受け
トラクターを2000ドルで購入する。
ここに韓国の野菜をつくる。
3年は孵卵書に行かないというジェイコブ。
農園つくる幸せそうな家族風景。

モニカの母がくる。
アンは出迎えするが、デビッドは恥ずかしがって挨拶しない。
コチュカル(粉唐辛子)や煮干しを持ってきてくれた母に、涙を流すモニカ。
デビッドに花札をお土産に持ってきてくれる。

トラクターを譲ってくれたポールと一緒に農場でレタスを植える。

おばあちゃんは、料理はできない。クッキーもつくれない。
じゃあ、何ができるの?と聞くと、花札をやりだす。
だいぶ汚い言葉をつかいながら。
おばあちゃんは字も読めない。

ミナリが何か知らないでしょ?
おばあちゃんが種を持ってきたと、
水辺に植えるとちょうどいいと言うおばあちゃん。

モニカに友達がいなくて寂しいだろうと韓国教会へ行こうというジェイコブ。

教会で、友達になった子のうちに泊まりにきてというが、おねしょするからとおばあちゃんが言ってしまう。
デビッドは、おばあちゃんが大嫌いと言って反抗する。

デビッドは両手を挙げさせて反省させられる。
おばあちゃんがおばあちゃんらしくないと文句を言うデビッド。
料理ができて、クッキーが作れて、人の悪口は言わないで、男物のパンツを履かないのがおばあちゃんだと。

ポールは、変な歌を歌って、
農場には野菜が実り始め、
おばあちゃんはミナリを水辺に植えている。

野菜が乾いている。
水が出ていない。
地下水がでなくなった。


腕が上がらなくなるほど疲れているジェイコブ。
片田舎に来たのも家族のためだ、俺が責任とると髪を洗ってもらいながらモニカに言うジェイコブ。
お金がかかるのが問題だとモニカは心配している。

夜中に水道水から水をとっている。

野菜が収穫される。
ダラスに送るはずだったが、
カルフォルニアから買うことになったと出荷できなくなる。

家の水道から水が出ない。
引き出しを足に落として怪我をするデビッド。
「ストロングボーイや」と褒めるおばあちゃん。

おばあちゃんと仲良くなるデビッド。

おばあちゃんが水辺に植えたミナリが育っている。
ミナリは雑草みたいに強いから、どこでも育つ。

水道水を農場に使ったから、水がでなくなった。
モニカは家族は自分が養うという。

デビッドは、「死にたくないよ」とおばあちゃんにいう。
天国なんて見なくていい、おばあちゃんが死なせないよとミナリの歌を歌ってくれる。
ミナリ ミナリ ワンダフル ワンダフル

おばあちゃんと一緒に寝た朝、布団が濡れている。
デビッドのズボンは濡れておらず、おばあちゃんに聞くと、「あー、あー」と言葉にならない。
教会からアンがママに電話する。
おばあちゃんは、病院に。
アンとデビッドは水も出ないので、友達の家に行くことに。

おばあちゃんは、病院のベッドで眠り、モニカが付き添う。

前の農場主は1文無しになって、
自殺したらしい。
ジョニーのパパがデビッドに朝食を出しながら教える。

茶色の水が水道から出ている。
おばあちゃんは、お家に帰ってくるが、脳卒中で安静にしていないとならなくなる。
モニカは、もうこんな苦労させないとアンに伝える。

おばあちゃんは、身体が思うように動かない。
ポールが夕飯にきて、聖油を塗り、お祓いをする。
ジェイコブとモニカが喧嘩している。
デビッドは、おばあちゃんがアメリカに来たせいだと言う。

モニカはおばあちゃんからもらったお金を使ってデビッドを病院に連れていく。
韓国で暮らすのはつらかった。
アメリカで助け合って暮らそうと結婚する時、言った。
喧嘩しすぎて病気の子が生まれたのかな。
カリフォルニアに行けば、借金を返せる、一緒に行こうと言うモニカ。
ジェイコブは、カリフォルニアには行かないで、ここで始めたことを終わらせる。

デビッドの心臓の穴は小さくなっていて、手術する必要が無い。
水があっている。
生活を変えないでと医師から言われる。

ジェイコブは、新しい納品先を見つけた。

これからはみんなうまく行くというジェイコブに、
さっきもあなたは、家族より農場を選んだ。
助け合わなくてもお金を稼げる?
今はよくてもこの先は自信がない。
あなたを信じるには、私は疲れすぎた、とモニカ。

トレーラーハウスで、ゴミを燃やしていたおばあちゃん。
火が野菜倉庫に燃え移る。
燃える小屋から、必死に運び出すが、煙に巻かれて目の前も見えなくなる。

おばあちゃんがふらふらと歩いていく。
必死に走って追いかけるデビッド。
「一緒に家に帰ろう」と手を差し出すデビッド。

家族で雑魚寝してる朝。
眠っている家族を見ているおばあちゃん。

おばあちゃんが植えたミナリが、
よく育っている。
ジェイコブが収穫しにくる。
おばあちゃんのお手柄だ。


ジェイコブの気持ちも、モニカの気持ちもわかる。
どちらが悪いわけでも、正しいわけでもない。
家族が一緒にいるというだけで、
ドラマが生まれるんだなと思った。
明月

明月