「記憶のように生々しい夢を見たことがあるか?」
前前前世の記憶が色々フラッシュバックする男のお話。
なぜか日本刀をイチから作れたり、ブルキナファソの首都知ってたり……それらがたくさんの前世の記憶らしい。
いやまて、だったらレストランの面接受けてないで、日本刀職人になればいいじゃないかエヴァン。
まあ、そんなツッコミはいいとして、本作は設定はなかなか面白いのだけれど、何かイマイチのめり込める要素が足りなかった気がする。
激しいカーチェイスからの幕開けとなり、これは面白いんじゃないか? と思ったのに、マーク・ウォールバーグがメインで登場してからはどうも盛り上がらない。彼の全然表情の変わらない、やる気のなさそうな演技のせいか? まあそれはやさぐれ感を表現している演技なのかもしれないけれど。
テーマである前世の記憶についても、結局は卵をどこに隠したかということぐらいしか重要性を帯びておらず、せっかくの面白い設定を活かしきれているとは思えない。たとえばエヴァンが必要に応じて、格闘技に長けている前世の記憶や銃火器の扱いに詳しい前世の記憶などを使い分けてピンチを切り抜けていくというようなアクションがあっても良かったのでは。
そうそう、アクションと言えば、後半でバイクでがけからジャンプして飛行機に飛び移るシーン、トム・クルーズだったら本気でやりかねないな。
キウェテル・イジョフォーの悪役は思いの外はまってた。
「気をつけ! 礼!」には吹いた。小学校か。
