は

パーム・スプリングスのはのレビュー・感想・評価

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)
3.8
同じ日を繰り返す男のタイムリープに巻き込まれる話。

コメディタッチの前半は最高に面白かったけど後半はダレた。
ギャグのセンスが好きだったのかも。
冗談でやってる部分はすごいセンスを感じて大好きだったんだけど、まじめにストーリを展開させる部分は普通というか。
勉強するのは笑えたけど。

タイムリープを抜け出したくない派と抜け出したい派の対立は、「明日への地図を探して」と似てるなと思ったら似てる作品の一番最初に来てた。

どうせループするんだから死んでオッケー、って自分には出来ない気がする。
その時に限ってループしなかったら? 
って考えちゃうから。


以下ネタバレあり






勉強しまくってループの謎を解き明かすほど頭良くなったら、価値観変わって逆に抜け出すなんて考えなくなると思う。
平凡に生きてきた普通の人間が、その分野の第一人者に「教えることはない」と言われる程に変化するって、多分その人のそれまでの人生全てより濃い体験だと思うから。

今までスポーツしたことなかった人がオリンピック選手になる、もしくはそれ以上の変化でしょ。
確実に見える世界が根本から変わるはずなんですよね。
自分にそれが起きたと思ったら、絶対に他のことどうでも良くなると思う。

主人公達の価値観が初日と変わらない、ってところに結構違和感というか、「時間」を感じないというか。
タイムリープ物でハズレは見たことないしこれもそうだけど、「ハッピーデスデイ」とかの(私が思う)超一流のところと比べると、そこら辺が甘い感じ。
は