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事故物件 恐い間取りのタロウのレビュー・感想・評価

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)
2.6
『事故物件 恐い間取り』




Jホラーには、背中につたうようなじめじめした怖さがつきものってイメージがあって。まだ観たことはないけれど『仄暗い水の底から』とかそれこそ『貞子』とか、ジャンプスケアで心臓わしづかみにしてくる恐怖表現以上に静かに、確実に迫ってくる怖さが"ならでは"の魅力なのかなぁと捉えてた。実際ホラージャンル自体苦手な身として最近は色々選り好みしながら観てきたけれど、ここでちょっと行っとくかな..ってことでJホラーにアタックしてみました🎌



あれ、観れちゃった。全然観れちゃった。事故物件住みます芸人の松原タニシさんの体験談が元の原作+絶賛一人暮らし中ってことで、観終わったら自分の部屋を見回しながらゾッとしてるんだろうな..くらいには身構えて観てたけど、あ~なんか思ってたのと違う感じ!だった!

正直言って1番怖かったのが、江口さん演じる不動産屋の人がおもっきし轢かれるとこっていうのが答えというか。もちろん起こってることは怖いし、イメージ通りのじめっと感もあるんだけれどそういうのは中盤くらいまでで、終盤は「え???」って困惑というか安心というか、あっけにとられました。恐ろしく身近なSFアドベンチャー?みたいな感じ。不気味は不気味でも静だったのが動になっていって、最後は動動動!!っていうような騒がしさ。この展開、ホラー好きな人にとってはどうなんでしょうか。

ドラマパートもしっかりあって、ヤマメ(亀梨和也)が芸人志したエピソードとかあずさちゃん(奈緒)の設定とか良かったのに、なんか最後のホラーパートの力技で押し切って、中途半端のまま終わっちゃったなぁというのも残念。あの2人があの後無事に過ごしていけたのかは気になるけど!!
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