Ryan

馬三家からの手紙のRyanのレビュー・感想・評価

馬三家からの手紙(2018年製作の映画)
3.8
謎 SOS 強制労働施設 手紙



ストーリー
2012年、アメリカのオレゴン州で主婦のジェリー・キースが中国製のハロウィーン飾りセットを購入した。箱の中には助けを求める手紙が入っていた。手紙は中国遼寧省にある強制労働施設馬三家労働教養所で政治犯として囚われていた孫穀により書かれたもので、拷問や洗脳が細かに書かれていた。


出演 孫穀


中国の強制労働施設で何が起こっているのか?人を人として扱わない国をどう思うのか?そして、この物語は世界中どこにでも存在するリアルなのだ。

物語は淡々と進む。
手紙が届き、これまでの苦悩を見る映画ではなく、1人の人間の"意思の強さ"が国を動かすという力強いメッセージなのだ。
拉致され尋問され拷問されても意思の強さは折れる事なく、政府に恐怖を与える。
1人の人間がこれをやってのけるのだ。
我々、日本人がどれだけ平和の中で生きているのかをもう一度思い出させてくれる。

この物語はこのドキュメンタリーで終わらない。その後を調べれば調べるほど、不思議でおかしな部分が多々存在する。
目に見えない恐怖が劇中に何度も描かれる。
恐怖に屈せず、難しい決断を迫られながらも全身を続ける静かな男の人生に息を呑む。


この映画を観たらきっと"人間"について考えるだろう。
Ryan

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