アフリカ、ケニアでは民族紛争、政治腐敗が止むことがない。
世界で最も政治が腐敗していると言われている。
フォトジャーナリストであるボニファスが国を変えようと立ち上がった姿を追うドキュメンタリー。
今作を観てまだまだ知らない事が沢山あると感じた。
アフリカでは何より「部族」と言うのが重要。
名前を聞かれ苗字によりその相手とどう接するかが決まる。
とんでもない話。
差別以前の問題だと思った。
そしてその流れからくる政治、そして恐ろしい政治腐敗。
警察や裏の人間によりたくさんの人々が殺されている。
ボニファスは立ち上がり声を大にして抗議運動をする。
そして選挙に立候補する。
汚職に塗れた候補者たちは車の中から市民にTシャツや金をばらまく。
それに我先と群がる人々。
ボニファスというと徒歩で1人1人に声をかける。
彼は自分の足とマイクで人々に訴える。
しかし人々はボニファスにTシャツや金をせびる。
残念ながら政治に関心がないようだった。
人々の心や考えが変わらない限り何も変わらないだろう。
でもそんな人たちばかりではない。
ボニファスを応援する人たちもいた。
彼は国のためなら死ねると言い切った。
観ていて、いつか傷つけられるのではないかとヒヤヒヤした。
彼の家族も標的となっていた。
一時はアメリカに妻と子供達は逃げていたが、夫を支えようと帰国した妻と子供達。
素晴らしい夫婦愛、家族愛だった。
権力と金によりボニファスは敗れてしまう。
しかし、彼のこの行動によって数少ない人々の心にも響いているはず。
国は違えど、日本人も意識が変わらないといけない。
今の政治家や団体、メディアなど嘘まみれの世の中。
私も高い意識を持たなくてはと強く思う。
世の立て直しにはボニファスのような人が必要なのだと思った。
サム・ソコ監督作品