セイラ

僕が跳びはねる理由のセイラのレビュー・感想・評価

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)
3.5
・文部科学省特別選定作品
・原作:東田直樹さんが13歳の時に書いたエッセイ
    『自閉症の僕が跳びはねる理由』エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫
・世界各地の5人の自閉症の子どもたちのドキュメンタリー
・自閉症に対する偏った考えや、それ以前に正しい認識広がっていない現実が見える

東洋経済education × ICT編集チームで掲載されている記事にて
フリーランスティーチャー田中光夫先生がお薦めなさっていた作品!
「特別支援教育の視点」という題目に惹かれて鑑賞。

自分が被災者で社会的弱者だったからこそ多角的にものをみられるよう
経験を積まねばと思ってきたけれど、この映画を鑑賞してまだまだ
穿った見方ができていないものだと胸が痛い。
わたしは障がい児保育のアルバイト経験があって、手話も使えて、という
ことに胡坐をかいていた。普通の人より理解があるなんて傲慢だった。
現実は、アルバイトをしたごときで受け止められるものではない。

障がいは、作中の言葉を借りてしまえば「欠陥」なのかもしれないけれど
「普通」より欠けているからと言ってそれを補うように類稀なる才能を
彼らに過剰に期待してはいけない。
勿論別の目線があるからこそ芸術に優れていたりする子もいるだろうけれど
障がいを理由に全ての子にそういうものを求めるのは違うときちんと突き付けられた作品。

‐‐‐7UPのパウンドケーキ‐‐‐
7UPのサイダーを片手に食卓を囲んでいるシーンが良かったので!
良く見る三ツ矢サイダーのパウンドケーキ、7UPでもできるかなあとトライ。
材料は薄力粉、アーモンドパウダー、卵、お砂糖、無塩バター、そして7UP !
薄力粉とアーモンドパウダーはきちんとふるうこと。
あとは全部混ぜて焼くだけ。
日本にいると7UPやDr Pepper飲むことはほとんどないけれど、
たまに恋しくなる味だよねーって思い出しながら
重度重複障害児ながら詩人として活躍する大好きな大越桂ちゃんの
本を読みつつ食べました。
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