このレビューはネタバレを含みます
アンソニー・ホプキンス、名演技。
『世界最速のインディアン』でもそうだったけど、おじいさんの役がいい。『羊たちの沈黙』の頃の印象とはギャップがすごい。
偶然か、同じ名前のアンソニー役を演じている。
娘役アンは、『ザ・クラウン』のエリザベス女王役のオリヴィア・コールマン。
混沌とした毎日。
認知症になるとこんなふうに見えてくるのかもしれない。
時間の感覚がなくなる。過去か今なのか?
前後がわからなくなる。
そういった記憶の混乱をうまく映像化している。
“ママを呼んで
すべての葉を失っていくようだ
もう身を横たえる場所も分からない
だが、腕時計が手首にあるのは分かっている”
このシーンは悲しくて辛い。
混沌とした中で何が正しいのかわからなくなる怖さ。
母親に助けを呼びたくなるのもわかる。
娘の立場からもせつない。
自分が忘れられていくショック。
コップが割れたシーンも悲しみが伝わってくるシーン。
自分もそんな日は来てほしくないけど…