ふじこ

ラスト・シフトのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ラスト・シフト(2020年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

おもてたんと違う…と思いながら視聴終了。

38年ファーストフード店の夜勤を勤め上げ、退職してホームに居る母を引き取って暮らそうとする男と、その男の代わりにシフトに入った保護観察中の青年。
真面目に仕事を教えようとするも、軽い態度が気に入らなかったり、黒人である青年の人種的な考えに反発したり、兄弟の仲は悪く、青年が言うには他所ならもっと高い給料を貰えるのに尽くしたって搾取されているだけだと言われる。
仲良くならないまま退職の日が近づく中、シフト中に煙草を買いにコンビニへ行くと黒人の青年集団に殴られ、全財産を奪われてしまう。新人の青年の差し金だと思った男は彼を責め、店の金庫から金を盗んで去っていく。
38年の信頼のある男とは信用が違い、青年はクビになってしまう。
一方、母を迎えに行く道中のモーテルで車が動かなくなり、友人に迎えに来て貰って出戻り。再び近隣のファストフード店で働き出す男。
バスの中で息子に絵本を読んであげる青年を見掛けて、急いでバスを降りて見送る男。
新しく図書館で働き出した青年は、男のことについてコラムを綴るところで終わり。

ハートフルストーリーじゃないのかよ~って。
男がお金を盗んで店を去るところでビックリしてしまった、マジ…?それを謝りもせず、コソコソと逃げ回るような男のままで終わるなんて…。
もともと禄に車の運転も出来ないのに路上に出て軽く事故ったり、兄弟にはあんな飲んだくれの母親ホームで充分だから放っておけと言われても誰かの世話なんかしたことないのに引き取ることに執着したり、なんかこうちょっと変わった小物感があったけれど、最後までそのままだったな…。

むしろ、最初はそんなにやる気のなさそうだった青年の方が最後はしっかりと父親の役目を果たして、やりたかったライターの夢をまだ追ってる成長があった。

これを観てなんて思えば良いのか分からんな…やりたい事はやっておいた方が良い、ってこと…?
生きるためだけの仕事に38年使って何もしないまま年をとるくらいなら、と。
やってもダメだったとしても成長する機会なんて外にはいくらでもある、と。
そういうこと…?
ハートウォーミングな感じだろなと勝手に思っていたから、最後まで心暖まらなくてそんなぁ~ってなってしまった。
ふじこ

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