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フランクおじさんのkazu1961のレビュー・感想・評価

フランクおじさん(2020年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「フランクおじさん」
ORTitle:「Uncle Frank」
▪️First Release Year : 2020
▪️JP Release Date : 2020/11/25
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-075
🕰Running Time : 94分
▪️Director : アラン・ボール
▪️Writer : アラン・ボール
▪️MusicD : ネイサン・バー
▪️Cast : ポール・ベタニー、ソフィア・リス、ピーター・マクディッシ、スティーヴ・ザーン
▪️Review
最近多くなったLGBTを扱った作品ですが、ゲイの主人公フランクおじさんと家族の再生の物語、ロードムービー的な要素を交えた新鮮な演出です。
「人生は君次第。自分で決める」。。。フランクおじさんがベスに言った言葉ですね。しかしながらフランクおじさんはゲイであることによって深い悲しみ・苦しみを持って自ら家族と距離を置いてました。。。
終盤の敬虔なクリスチャンのフランクの父親のトンデモな遺言から一気に物語は進みます。敬虔なクリスチャン家族とゲイの長男、過去に起きた悲しい出来事、フランクおじさんの心の慟哭が観ていて胸に突き刺さりました。時折涙も。。。
なのに、悲しい悲惨な物語で終わらないのは姪のベスの目線があるから、信頼しているフランクおじさんを信じているから物語は温かなものになったんでしょうね。
本作、脚本家アラン・ボールが自らの実体験を基にした心に響くヒューマンドラマの良作です。サンダンス・フィルム・フェスティバルで上映されたのち、昨年11月26日にAmazon Prime Videoで配信が始まりました。
アラン・ポール監督は得意の現代のアメリカにおける家族のあり方を巧みにフランクおじさんのゲイであることに対する葛藤と深い傷を通して描いています。また本作が素晴らしい作品に仕上がったのは、フランクおじさん演じるポール・ベタニーと姪のベスを演じるソフィア・リリスの素晴らしい演技があってのことだと思います。
ラストに向かって、フランクとベスは自分自身のよりどころがウィリーも含めた家族より大きなもの、家族を中心とした人の輪だと言うことに気がつくんですね!!美しい南部の田舎風景とラストで見せた家族の美しい笑顔が観終わった後にも温かな印象を残します。

物語は。。。
1973年、10代のベス・ブレッソーは、彼女が大好きな叔父のフランクが文学教授として教鞭を執るニューヨーク大学に進学するために南部の田舎にある実家を離れることになります。彼女はすぐにフランクがゲイであること、長年連れ添うパートナーのウィリーことワリッド・”ワーリー”・ナディームと一緒に住んでいること、何年もの間秘密にしてきた取り決めを知ることとなります。フランクの父親でありベスの祖父の急死の知らせを受け、フランクは葬式に出席するためベスを引き連れて渋々実家に戻ることに。そして、彼が大人になってからも避け続けていた長年隠された心の傷に直面することになりますが。。。

PS、Takkeさん鑑賞しました。心温まる良作ですね。

▪️Overview (Wikipediaより)
『フランクおじさん』(原題:Uncle Frank)は2020年に公開されたアメリカ合衆国のドラマ映画である。監督はアラン・ボール、主演はポール・ベタニーが務めた。
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