kazu1961

わたしは金正男を殺してないのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.4
▪️JPTitle :「わたしは金正男を殺してない」
ORTitle:「Assassins」
▪️First Release Year : 2020
▪️JP Release Date : 2020/10/10
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-191
🕰Running Time : 104分
▪️Director : ライアン・ホワイト
▪️Writer : ※※※
▪️MusicD : ブレイク・ニーリー
▪️Cast : シティ・アイシャ 、ドアン・ティ・フォン
▪️Review
衝撃的な事件は2017年2月13日、マレーシアで起こりました。金正恩の異母兄である金正男が、クアラルンプール国際空港の出発ロビーで若い女性二人に殺害されました。その時の防犯カメラ映像はすごく印象に残っています。しかしながらその後の顛末は日本ではあまり報道されなかったのか、私が気づかなかったのか、そのまま知らずに今に至っていました。。。
そして本作。鑑賞してとてもその事実に驚愕し、そして怖さすら感じました。北朝鮮の狡猾さと恐ろしさ、そして個人の生命より国の体裁やメンツ、これらの背景の犠牲になった二人の若い女性、ほんと事実とは思えない想像を超えた秀逸なフィクションのように展開していく劇場型犯罪、ミステリーに釘付けになりました。
ドキュメンタリー映画としては、丁寧に事実を紐解いていく本作の完成度の高さは素晴らしいの一言。背景にこんな物語があったと言うことをまざまざと知らしめてくれます。弁護士や記者、そして両被告の、自由、法、人権、事実を守るための闘いの記録。。。それが現代社会ならでは二人の普通の女性たちがSNSを通して暗殺者に仕立て上げられていくまでの様子がほんと恐ろしい!!

日本にとっても感化できない北朝鮮という国の事実、そしてアジア諸国、アメリカとのそれぞれの関係と立場、国際協定では製造してはいけない神経ガス兵器の国外での使用など人の倫理や道徳を超えたものの、絵も言えない恐ろしさを感じた作品です。

▪️Overview (映画. comより)
2017年にマレーシアのクアラルンプール国際空港で起こった、北朝鮮の朝鮮労働党委員長・金正恩の実兄・金正男暗殺事件。この事件の闇と真相に迫ったドキュメンタリー。白昼のマレーシアの空港で、金正男が神経猛毒剤「VX」を顔に塗られ、殺害された。彼を殺したのはベトナム人とインドネシア人の2人のごく普通の若い女性だった。彼女たちはなぜ金正男を暗殺したのか。事件を追う中で、それぞれの明るい人生を夢見る貧しい彼女たちにつけ込んだ、北朝鮮工作員たちの姿が明らかとなっていく。監督は「おしえて!ドクター・ルース」「ジェンダー・マリアージュ 全米を揺るがした同性婚裁判」などのドキュメンタリーを手がけたライアン・ホワイト。
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