ゴン吉

泣きたい私は猫をかぶるのゴン吉のレビュー・感想・評価

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
4.1
猫に変身できる女子中学生の恋を描いた青春ファンタジー作品。
「ペンギン・ハイウェイ」を手掛けたスタジオコロリドの長編アニメーション第2弾。

いつも明るく積極的な笹木美代は、両親が離婚し、父と義母の三人暮らし。義母が連れてきたメス猫も同居している。
彼女は中学のクラスメイトからは”ムゲ(無限大謎人間)”というあだ名で呼ばれ、好意を寄せているクラスメイトの日之出賢人に毎日積極的にアタックするが相手にされない。
そんな彼女には夏祭りで手に入れたネコのお面を被るとネコに変身できるという秘密があった。
ムゲは帰宅すると毎日ネコに化けて、日之出賢人の家に遊びに行くが…… 

ヒロインが健気で明るく前向きなので観ていて元気が貰える。
そんな明るくふるまう彼女には悩みがあり、それがストーリーを盛り上げる。
スタジオジプリの「猫の恩返し」の世界観と少しかぶるが、それゆえに本作の世界観にも入りやすい。
前半は友情や青春ラブストーリーが展開され、クスッと笑える場面もあり微笑ましい。中盤以降はスーリーが急展開して緊迫感でハラハラさせられる。
様々な出来事を通して少年少女の成長が描かれていて心地よい。
世界30カ国以上で再生回数の多い映画ランキングTOP10入りした作品だけあり、とても楽しめた。
果たして二人の恋の行方は如何に?  

2022.9 テレ東で鑑賞
ゴン吉

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