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君がそばにいたらのkazataのレビュー・感想・評価

君がそばにいたら(2020年製作の映画)
3.0
サンダンス映画祭2020で注目された「メキシコ→アメリカ移民&ゲイのラブストーリー」がテーマの本作をウォッチ!
(ソニー配給だけど地味に配信スルーって…)

メキシコで抑圧されながら生きていたクローゼットのゲイ青年が、希望を求めて命懸けで不法移民としてアメリカに渡るんだけども、それによって最愛の恋人や愛する家族と別れることになってしまい、さらにアメリカでの新生活も過酷で、それから色々あって20年の歳月を経た現在になってメキシコにいる家族や友人との再会を望むが……という物語。

(予告編公式↓)
https://youtu.be/0v_YPrTy3QI

アラフィフ近い現在時制から始まって、移民になってアメリカに来るまでの青年期と、家族の思い出&ゲイを自覚する少年期の"記憶"を思い出していく……という構成なんだけども、本作が面白いのは現在時制はご本人出演のドキュメンタリーで、青年期&少年期の過去パートがフィクションという『アメリカン・アニマルズ』方式になっているところ。

で、フィクションパートのルックはかなり良き(タルコフスキー監督作『ノスタルジア』よろしくの「過去=二度と帰れない故郷・メキシコへの郷愁」がビンビンに伝わってくる!)なんだけども、主人公とそのパートナーの二人分の過去が同じ手法で同じように語られるから、ちょっとダレちゃうのが惜しい。
(主人公サイドだけで良かったかな…)
(ドキュメンタリー要素も重要だし、パートナーも出たがりなキャラっぽいから仕方なかったのかもね…)

それと、主人公の彼の選んだ人生については……悲しいかな、日本(だけに限らないかな?)では「自業自得or自分勝手or自己責任」って言われて否定派が多そう。

あとは……過去パートの俳優が二人ともイケメン過ぎて(ご本人たちには申し訳ないけど)思い出補正がヒドい(笑)
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