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野獣の青春のdiesixxのレビュー・感想・評価

野獣の青春(1963年製作の映画)
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ジャイホーにて久々の観賞。実験性と娯楽性のバランスがいい入門編にふさわしい一本。『殺しの烙印』ほどぶっ飛んでなく、『東京流れ者』のような独特の抒情もないが、友人の死因を探るためにヤクザに潜入し、対立する組との対立を煽りつつ、核心に迫っていくミステリー仕立てのシナリオが、タイトにまとまっている。猫ちゃん好き好きサディストナイフ使いの小林昭二と、お母さんの悪口言う人カミソリで絶対殺すマンの川内民夫の変態サイコパス兄弟を始めキャラも立っているし、原色を多用した凝ったセットと照明にも清順テイストが爆発。意外な真犯人などラストまで面白い。
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