掛谷拓也

なぜ君は総理大臣になれないのかの掛谷拓也のレビュー・感想・評価

3.5
香川県高松高校から東大、総務省出身、香川1区選出の小川淳也議員の初選挙から最近までのドキュメンタリー。民進党、希望の党を経て現在立憲民主党。2005年32歳で初当選。政治に対して理想主義的で国民のためにという意欲に溢れる演説が新鮮に見える。以降15年間の選挙活動、政治活動を長期的に大島新監督が追い続ける。安倍政権下での統計改竄を批判した国会演説は心に響く。高校時代の同級生の妻と2人の娘が政治家の家族らしくなってゆく過程も興味深い。玉木雄一郎は高松高校の2年先輩、元朝日新聞の鮫島浩は同級生。世襲でない高校時代の絵に描いたような優等生が政治を変えようと党内権力を手に入れるために、政治的に立ち回れないのが限界と悩む姿が心に残る。続編の「香川一区」を引き続き見る。