Yuuki

7500のYuukiのレビュー・感想・評価

7500(2019年製作の映画)
4.0
パイロットのトバイアスはドイツからパリへ飛び立とうとしていた。恋人もCAとして搭乗し、何事もなく飛行していたかに見えたのだが、コックピットの扉が開いた一瞬の隙を狙ってイスラム過激派がなだれ込んできた!大パニック!トバイアスの応戦で何とかコックピットの侵入は防いだが、客室エリアにはまだ複数の過激派がのさばっていた。ハイジャックや〜!な話

ドイツ産のAmazonプライムオリジナル映画で、ジョセフ・ゴードン・レヴィット氏が主役。ハイジャックされた飛行機が舞台で、緊迫感MAXのシナリオはなかなか手に汗握る!手がつけられね〜やばい過激派に、客室エリアには恋人も…!どないしょ〜!って感じなんですが、その緊迫の模様を全編「コックピットの中」だけで展開するのがすごい!客室エリアにカメラは行かず、そっちの様子は全てコックピット内に備え付けられた小さな監視カメラの映像のみ!とにかくコックピットだけ!つまりジョセフ・ゴードン・レヴィットの演技力が相当に試されるというわけなんですね。そしてその演出が成功し、めちゃくちゃな臨場感をだしてくれてました。アッパレ俳優!

コックピットから見えるさまざまな風景と管制塔からの声だけのやりとり、小さな監視カメラから見ることができる犯人たちの行動、さらにトバイアスの感情の起伏が絡まり、まさに乱気流へ飲み込まれていく感覚が素晴らしかったですね。「ホテル・ムンバイ」でも効果的に使われていた、犯人側の心情もある程度描くことでこいつらも人間なんや…という感情移入をさせてくれる演出もなかなか「良」。100分以内で手軽に見れる隠れた良作でした。敬具
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